外野飛球のメカニクス講座~残り2パターンについて~
先回は基本パターン(5つ)、先々回はクロックワイズパターン(3つ)について紹介しました。
これを応用することで、24パターンは活用できます。
残りは、2パターンと+2。+2は別機会で紹介します。

今回は残りの2パターンについてです。
この2パターンとも、一塁塁審が打球を追いかけた場合となり、球審の動きが、クロックワイズの動きと反対の動きとなる為、
カウンタークロックワイズと呼ばれることもあります。

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ポイントは、
1塁を球審がみる
です。
用語説明:
“プレイに備える”
打球および送球の行方を確認し、走者の行動を観察しながら塁上でのプレイに備えること。
“プレイが一段落するまで”
打球が処理され、野手から内野方向に返球されるまでをいう。
【ランナー無し、一塁塁審が追った場合】

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球審 打者走者の1塁触塁を確認し、1塁および本塁での “プレイに備える”。 打者走者が3塁に向かったら本塁に戻る。
一審 打球を追い、その行方を確認・判定後、“プレイが一段落するまで” その場に留まる。
二審 2塁での“プレイに備える”。
三審 3塁での“プレイに備える”。
【POINT】
球審が2つの塁(1塁・本塁)を見るパターンだね。
【ランナー1塁。一塁塁審が追った場合】

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球審 1塁走者のタッグアップおよび打者走者の1塁触塁を確認し、プレイの状況を見ながら本塁での“プレイに備える”。
一審 打球を追い、その行方を確認・判定後、 “プレイが一段落するまで” その場に留まる
二審 1・2塁間に移動して、1塁走者の2塁触塁を確認し、1・2塁での“プレイに備える
(1塁走者および打者走者の1塁への帰塁プレイを含む)。
三審 三塁での“プレイに備える
【POINT】
球審は、打者走者の1塁触塁までが判定範囲で、それ以降の1塁は(2塁も含め)2塁塁審が担当します。
1塁での役割を終えた球審は、本塁へ戻るということだね。
これで27パターンをパターン別に紹介しました。
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