アスリートと活性酸素について
今回は活性酸素の話です。
TVや雑誌等で見る、活性酸素は・・・・
がん、動脈硬化などの生活習慣病の原因であったり
肌のくすみ、しみ、乾燥、たるみなどの老化現象の原因とも言われています。
(中学生より、お母さん方が気にする内容ですね/笑)。
しかし、活性酸素によって体が錆(さ)びることで、疲れが抜けない、ケガの原因となることもあります。
病気の90%以上が活性酸素が原因と主張する学者もいます。
今回は、そんな活性酸素について学びましょう。

【酸化と還元】
まずは“酸化と還元”についてです。
物質が酸素と化合することを酸化といいます。
鉄が錆びる(さびる)ことも、鉄と酸素が化合することで発生しますので酸化です。
切ったりんごが茶色くなることも酸化です。
また、熱や光を出しながら激しく酸化することを燃焼(ねんしょう)といいます。
判りやすく言えば、“燃やす”は酸化です。
もっと判りやすく言えば、冬場に八名井でお父さん達がやっている焚き火。これも酸化です。
体の話となると、“燃える”となんか体に良さそうで、“錆びる”と体に悪いことのようですが、両方とも、酸化ということです。
酸化によってできた物質を酸化物といいます。
【例:銅の酸化】
銅(Cu)+酸素(O2) → 酸化銅(CuO)(←酸化物)
化学反応式で書くと
2Cu+O2 → 2CuO
※反応の前後で、原子の数と種類が等しくなければならないからね
還元とは、酸化の逆で 酸化物から酸素をとりさる化学変化のことです。
【例:酸化銅を炭素で還元する】
酸化銅+炭素 → 銅+二酸化炭素
2CuO+C → 2Cu+CO2
酸化銅は炭素によって、酸素が切り離されています。このことを還元といいます。
その一方で、炭素は酸素がくっついて二酸化炭素となっています。この反応は酸化です。
還元と酸化は同じタイミングで起こるということが判るよね。(←ここ大事!)
つまり・・・
です。
【活性酸素と“酸化と還元”】
さて、活性酸素の説明において、ここまで“酸化と還元”について知らなくても大丈夫です。
(特に“還元”については、今回の活性酸素にはでてきません)
でも・・・・
中2の理科でここまでやっているからね。定期テストや入試にでやすい内容だよ。
【あらためて“活性酸素”とは】
地球の大気中の約20%が酸素です。ひとは呼吸によって、酸素を取り入れ、食べることで栄養素を取り入れます。
この栄養素をエネルギーに変える為に必要なのが栄養素の燃焼。つまり酸化です。
しかし取り入れた酸素全てが使われる訳ではありません。取り込んだ酸素の約2%が使われないまま体内に残ります。
これが体内で変化をして活性酸素となる訳です。
つまり活性酸素とは、どうしてもできてしまうものなのです。
【活性酸素の働き】
体内にある活性酸素ですが、「免疫機能」を担当しております。
体内に侵入したウィルスや細菌を撃退する働きがあります。
なので、活性酸素はひとにとって必要なものです。
しかし、活性酸素が増えすぎてしまうと、正常な細胞まで攻撃をしてしまいます。
必要以上に増えてしまう原因として、大気汚染、食品添加物、電磁波、放射能、紫外線、ストレスが挙げられます。

【アスリートは活性酸素が増えやすい】
活性酸素は呼吸をしている限り、どうしてもできてしまうもの。
パフォーマンス向上のためには、トレーニングが必要で、そのトレーニングの強度を上げれば上げる程、呼吸回数が増えます。
呼吸回数が増えれば、どうしても活性酸素は増えてしまう訳です。
【スカベンジャー】
呼吸をしている以上、活性酸素は作られます。ひとの体はうまいことできていて、この活性酸素の働きを阻止する物質も体内で作られています。
それが“抗酸化物質(スカベンジャー)”です。
代表的なスカベンジャーは、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)、カタラーゼ、グルタチオンで、全て酵素(こうそ)です
スカベンジャーの働きは3段階に分かれています。
①活性酸素の発生を抑えるもの
②活性酸素の酸化力を抑えるもの
③活性酸素で受けた被害を修復するもの
【スカベンジャーを助けよう】
現在の環境では、活性酸素の発生は増えやすい環境であります。
アスリートの場合、それにプラスしてトレーニングによって活性酸素は増えてしまいます。
スカベンジャーは、体内で作られますが、体外からも取り入れることもできます。
体の内と外からスカべンジャーを助けましょう。
【スカベンジャーを助ける栄養素】
【スカベンジャーを作り出す栄養素】
スカベンジャーは酵素です。酵素はタンパク質から作られます。
また酵素の生成にはミネラルも必要です。
亜鉛、鉄、銅、マンガンは、スカベンジャーの原料となります。
【スカベンジャーと同じ働きをする栄養素】
スカベンジャーは体内から作るだけでなく、体外からも取り込むことが可能です。
抗酸化機能のある栄養素は
ビタミンA
ビタミンB2
ビタミンC
ビタミンE
となります。
野球ならではの覚え方は、
B戦2試合目のエース(ACE)と覚えましょう(笑)



TVや雑誌等で見る、活性酸素は・・・・
がん、動脈硬化などの生活習慣病の原因であったり
肌のくすみ、しみ、乾燥、たるみなどの老化現象の原因とも言われています。
(中学生より、お母さん方が気にする内容ですね/笑)。
しかし、活性酸素によって体が錆(さ)びることで、疲れが抜けない、ケガの原因となることもあります。
病気の90%以上が活性酸素が原因と主張する学者もいます。
今回は、そんな活性酸素について学びましょう。

【酸化と還元】
まずは“酸化と還元”についてです。
物質が酸素と化合することを酸化といいます。
鉄が錆びる(さびる)ことも、鉄と酸素が化合することで発生しますので酸化です。
切ったりんごが茶色くなることも酸化です。
また、熱や光を出しながら激しく酸化することを燃焼(ねんしょう)といいます。
判りやすく言えば、“燃やす”は酸化です。
もっと判りやすく言えば、冬場に八名井でお父さん達がやっている焚き火。これも酸化です。
体の話となると、“燃える”となんか体に良さそうで、“錆びる”と体に悪いことのようですが、両方とも、酸化ということです。
酸化によってできた物質を酸化物といいます。
【例:銅の酸化】
銅(Cu)+酸素(O2) → 酸化銅(CuO)(←酸化物)
化学反応式で書くと
2Cu+O2 → 2CuO
※反応の前後で、原子の数と種類が等しくなければならないからね
還元とは、酸化の逆で 酸化物から酸素をとりさる化学変化のことです。
【例:酸化銅を炭素で還元する】
酸化銅+炭素 → 銅+二酸化炭素
2CuO+C → 2Cu+CO2
酸化銅は炭素によって、酸素が切り離されています。このことを還元といいます。
その一方で、炭素は酸素がくっついて二酸化炭素となっています。この反応は酸化です。
還元と酸化は同じタイミングで起こるということが判るよね。(←ここ大事!)
つまり・・・
還元されたもの 酸化銅
還元されてできたもの 銅
酸化されたもの 炭素
酸化されてできたもの 二酸化炭素
です。
【活性酸素と“酸化と還元”】
さて、活性酸素の説明において、ここまで“酸化と還元”について知らなくても大丈夫です。
(特に“還元”については、今回の活性酸素にはでてきません)
でも・・・・
中2の理科でここまでやっているからね。定期テストや入試にでやすい内容だよ。
【あらためて“活性酸素”とは】
地球の大気中の約20%が酸素です。ひとは呼吸によって、酸素を取り入れ、食べることで栄養素を取り入れます。
この栄養素をエネルギーに変える為に必要なのが栄養素の燃焼。つまり酸化です。
しかし取り入れた酸素全てが使われる訳ではありません。取り込んだ酸素の約2%が使われないまま体内に残ります。
これが体内で変化をして活性酸素となる訳です。
つまり活性酸素とは、どうしてもできてしまうものなのです。
【活性酸素の働き】
体内にある活性酸素ですが、「免疫機能」を担当しております。
体内に侵入したウィルスや細菌を撃退する働きがあります。
なので、活性酸素はひとにとって必要なものです。
しかし、活性酸素が増えすぎてしまうと、正常な細胞まで攻撃をしてしまいます。
必要以上に増えてしまう原因として、大気汚染、食品添加物、電磁波、放射能、紫外線、ストレスが挙げられます。

【アスリートは活性酸素が増えやすい】
活性酸素は呼吸をしている限り、どうしてもできてしまうもの。
パフォーマンス向上のためには、トレーニングが必要で、そのトレーニングの強度を上げれば上げる程、呼吸回数が増えます。
呼吸回数が増えれば、どうしても活性酸素は増えてしまう訳です。
【スカベンジャー】
呼吸をしている以上、活性酸素は作られます。ひとの体はうまいことできていて、この活性酸素の働きを阻止する物質も体内で作られています。
それが“抗酸化物質(スカベンジャー)”です。
代表的なスカベンジャーは、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)、カタラーゼ、グルタチオンで、全て酵素(こうそ)です
スカベンジャーの働きは3段階に分かれています。
①活性酸素の発生を抑えるもの
②活性酸素の酸化力を抑えるもの
③活性酸素で受けた被害を修復するもの
【スカベンジャーを助けよう】
現在の環境では、活性酸素の発生は増えやすい環境であります。
アスリートの場合、それにプラスしてトレーニングによって活性酸素は増えてしまいます。
スカベンジャーは、体内で作られますが、体外からも取り入れることもできます。
体の内と外からスカべンジャーを助けましょう。
【スカベンジャーを助ける栄養素】
【スカベンジャーを作り出す栄養素】
スカベンジャーは酵素です。酵素はタンパク質から作られます。
また酵素の生成にはミネラルも必要です。
亜鉛、鉄、銅、マンガンは、スカベンジャーの原料となります。
【スカベンジャーと同じ働きをする栄養素】
スカベンジャーは体内から作るだけでなく、体外からも取り込むことが可能です。
抗酸化機能のある栄養素は
ビタミンA
ビタミンB2
ビタミンC
ビタミンE
となります。
野球ならではの覚え方は、
B戦2試合目のエース(ACE)と覚えましょう(笑)



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