シガポの言葉 ~スポーツで重要なホルモンの話~
・成長ホルモン
・甲状腺ホルモン
・性ホルモン
を紹介しましたが、現時点で100種類以上のホルモンが発見されております。
(今後も増えると予想されます)
この中で、スポーツに重要なホルモンについて、シガポ先生からのお話を紹介します。
スポーツで重要な脳内ホルモンは3種類あると思っている。
一つ目は自分の将来に対して集中するホルモン!
きっと勝てる!きっとやれる!という自分への期待!チャレンジの気持ちの時。
脳内からはチロトロピンというホルモンが活躍してる!
二つ目は現在だ!
練習でも試合でも目の前のことに集中してるときに活躍してるホルモンがコルチコトロピンだ!
三つ目は過去に対して、過去に集中してるホルモン!
今日もよく頑張った充実感!勝ち試合の後の満足感!これらのおかげで明日のやる気が生み出される!
そんな幸せかみしめてる時に活躍するドーパミン!
しかし、実際は、
負け試合の次の日は、やらなきゃならないメニューよりやりたいメニューを優先してないか?
努力は才能にかなわないと絶望したりしていないか?
練習は、量より質が重要。質を上げる為には、
「やれる」 と思えること、
「やる」 と集中すること、
「やってよかった」 と満足すること。
これは案外難しいことだが、あることに関しては簡単に出来る。
それが「食事」だ。
食事の前、これが食べられると期待する。
食事中、うまいと思っている時は食事に集中している。
食事後、「あぁ、うまかった」と思って満足感を味わう。
これで、チロトロピン、コルチコトロピン、ドーパミン、と三種類とも活躍できたという訳だ。
筋肉と同じく脳神経も鍛えることが出来る。
毎日三度意識的に活躍することで脳は普段から活発に働くようになる。
「反射」というのは1週間で作られる!
この合宿で、飯を見るとホルモンが活発になるよう反射を作るよ!

埼玉県立西浦高等学校硬式野球部 責任教師 志賀剛司(あだ名はシガポ)
出典:『おおきく振りかぶって』ひぐちアサより
「な~んだ漫画か~」とお思いでしょうが、
作者のひぐちアサさんは、大学でスポーツ心理学を専攻しており、そこで学んだことを作品に反映しているそうです。
チロトロピン・・・甲状腺刺激ホルモン(サイロトロピン)
全身の機能を活性化するホルモンです。
チロトロピンが体内に流れることで、血行がよくなり、判断力が的確に働きます。
さらに手足が器用に動き、柔軟で俊敏が動きが可能になります。
チロトロピンは、「何かに期待したり、チャレンジしているとき」に体内に流れます。
コルチコトロピン・・・副腎皮質刺激ホルモン
破壊された細胞の修復や若返りなど、細胞の自己複製を促すホルモンです。
コルチコトロピンが体内に流れることで記憶力や集中力を高める効果もあります。
コルチコトロピンは、「何かに興味関心、好奇心をもっているとき」に体内に流れます。
ドーパミン
ドーパミンの人体への影響は、やる気、記憶、行動と認識、注意、睡眠、気分、学習など広範囲に及びます。
ドーパミンがでると、脳が活性化してやる気・パフォーマンスとも劇的に向上します。
いわば「やる気のもと」であります。
ゴールを設定し、それを達成した“達成感”によってもどばどば出ることが判っています。
食事前に「うまそう」と楽しい未来を思い、
食事中に「うまい」と現在を楽しみ、
食事後に「うまかった」と達成感を味わう。

毎回の食事にこのように思うだけで、スポーツに必要な脳内ホルモンが出やすくなります。
(シガポは1週間といってますね)
これが出やすくなれば、練習(勿論試合も)をやっている間もどばどばでるので、パフォーマンスがあがり、練習効果も高くなる。
ということだね。
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