身長を伸ばす栄養素⑦ ~人はひとりでは生きられない ビタミンK~
ビタミンKは、骨になるたんぱく質の活性化を助ける働きがあります。
また、カルシウムが骨に沈着する(石灰化)を促すとともに、骨からカルシウムが溶け出すのを抑える働きもあります。

ビタミンK
別名:フィロキノン(k1)、メナキノン-4(K2-4)、メナキノン-7(K2-7)
成長成分以外の効果:
・血液凝固
・動脈の石灰化を抑制する作用

【必要摂取量】
厚生労働省発表の「食事摂取基準2015」には、
12歳~14歳は1日150μg
15歳~17歳は1日160μg
※推奨量の設定はない(理由は後述)
※μg(マイクログラム)は1/1000mg
【ビタミンKは数種類ある】
ビタミンKは、ビタミンK1とビタミンK2があります。
ビタミンK1は緑黄色野菜に含まれ、K2は微生物が作りだします。
K1は1種類(フィロキノン)ですが、K2は数種類あります。
【腸内細菌からも作られる】
ビタミンKは食事での摂取とともに、腸内細菌からも作られます。
必要摂取量に推奨量がないのは、腸内細菌がビタミンKを作っていて、それを摂取するからです。
その為、基本足りなくなることが少ない栄養素です。
ひとは自分でビタミンKを作ることはできないけど、同居している腸内細菌が作ってくれる
ということですね。
【マルチビタミンには含まれていない】
サプリメントのマルチビタミンには、ビタミンKは含まれていないものが多いです。
理由は腸内細菌が作ってくれるからです。
【一番最初に飲むサプリメントかも?!】
マルチサプリメントには含まれていませんが、世界初のサプリメントは、ビタミンKと言われています。
新生児は、腸内細菌がまだ形成途中の為、ビタミンK不足による出血が止まらない状況を防ぐ為です。
「ビタミンK2シロップ」と言われています。
【メインの働きは、止血作用】
ビタミンKのメインの働きは、血液の凝固です。
なので血をたくさん流すと、ビタミンK不足になる可能性があります
(そんな奴いる?)
【骨粗しょう症の薬はビタミンK】
ビタミンKは骨の成長(たんぱく質)と骨を固める作用(カルシウム)の両方に関わってくることから、
骨粗しょう症の薬に使われています。
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