一流の練習 ~背伸びをする~
先回は、たくさん練習をする。そして孤独な練習について書きました。
「よし。これから毎日素振りを100回やる!!」
これだけでは、一流になれないかも知れません。
(やっていないよりは全然上手くなれますが・・・)
今回は、一流の練習 “背伸びをする” です。

ポイントは、
上達=背伸び×繰り返し+睡眠
です。
【アメリカ心理学者アンダース・エリクソン教授 (以下;教授) の実験】

教授はアルバイトA君を雇いました。
A君の仕事は、週3回教授の出す課題に回答をする仕事となります。
教授の課題は、
1秒間にひとつ数字を5回(5ケタ)言います。
教授が言い終えた後、A君がその数字を答えることです。
正確に答えると、次にもうひとつ数字が増えます(6ケタ)
間違えると、次に読む数字は2つ減ります。(3ケタ)
これでどのケタまでいけるのか?がA君の仕事となります。
初日、A君は7ケタが限界でした。
2回目以降、仕事の主旨が判ったのか、9ケタまで覚えることができましたが、その後3週間は、9ケタと10ケタをいったりきたりしていたそうです。
A君本人も「これ(10ケタ)が限界です。」と言っていたようです。
実はこれは、短期記憶の限界ケタ数と言われています。
電話番号が10ケタで始まったのは、この短期記憶に基づいたからと言われています。
しかし、ある日、一気に20ケタまで言えるようになりました。
A君いわく、暗記方法を見つけたとのこと。
そして、2年後には80ケタまで覚えられるようになりました。
次にB君に同じ課題を出しました。
A君と同じで、最初は9ケタ前後で停滞しましたが、最終的には、30ケタまで覚えることができました。
B君も独自の暗記方法を見つけたそうですが、
A君とB君では、その暗記方法が違っていたそうです。
最後にC君に同じ課題をだしました。
C君には、A君のあみだした暗記方法をA君自身より、C君に教えてからの挑戦でした。
結果C君は、A君、B君を上回るスピードで、ケタ数を覚えていき、
あっという間に20ケタを覚えることができましたが、20ケタ前後で停滞してしまいました。
しかし、ある日を境に一気にケタ数を伸ばし、最後には、100ケタを突破しました。
C君が停滞期を突破した理由は、A君から教えてもらった暗記法に
自分なりのアレンジを加えたからだったそうです。
まずは、自分の練習を振り返ってみましょう。
全く同じ練習をしていませんか?
少しづつ負荷を与えていますか?
ついつい楽にできる事をやって、「今日も自主トレした~!」となってませんか?
(やらないよりは全然良いのですが・・・)
自分ひとりで行う、孤独な練習の時には、特にそうなりがちです。
できることをなぞるだけの練習。
確かに成功体験は大事ですが、チャレンジをしなければ、上へ行けません。
・孤独な練習では、あえて苦手なものの練習をしてみる。
・自分の課題を克服する練習をする
・そしてその効果を振り返る。
監督・コーチから指導を仰ぐのも、ここまでやってからの方が、いただく指導の理解も深くなるはずです。
トレーニング理論における原理・原則でも
日常レベルより負荷を与えないと効果がない
→オーバーロードの原理(過負荷の原理)
毎回同じ負荷では、現状維持はするものの、発展はない
状況を見て、段階的に負荷をかけていくことで効果は増す。
→漸進性(ざんしんせい)の原則
とあります。
上達=背伸び×繰り返し+睡眠です。
「よし。これから毎日素振りを100回やる!!」
これだけでは、一流になれないかも知れません。
(やっていないよりは全然上手くなれますが・・・)
今回は、一流の練習 “背伸びをする” です。

ポイントは、
上達=背伸び×繰り返し+睡眠
です。
【アメリカ心理学者アンダース・エリクソン教授 (以下;教授) の実験】

教授はアルバイトA君を雇いました。
A君の仕事は、週3回教授の出す課題に回答をする仕事となります。
教授の課題は、
1秒間にひとつ数字を5回(5ケタ)言います。
教授が言い終えた後、A君がその数字を答えることです。
正確に答えると、次にもうひとつ数字が増えます(6ケタ)
間違えると、次に読む数字は2つ減ります。(3ケタ)
これでどのケタまでいけるのか?がA君の仕事となります。
初日、A君は7ケタが限界でした。
2回目以降、仕事の主旨が判ったのか、9ケタまで覚えることができましたが、その後3週間は、9ケタと10ケタをいったりきたりしていたそうです。
A君本人も「これ(10ケタ)が限界です。」と言っていたようです。
実はこれは、短期記憶の限界ケタ数と言われています。
電話番号が10ケタで始まったのは、この短期記憶に基づいたからと言われています。
しかし、ある日、一気に20ケタまで言えるようになりました。
A君いわく、暗記方法を見つけたとのこと。
そして、2年後には80ケタまで覚えられるようになりました。
次にB君に同じ課題を出しました。
A君と同じで、最初は9ケタ前後で停滞しましたが、最終的には、30ケタまで覚えることができました。
B君も独自の暗記方法を見つけたそうですが、
A君とB君では、その暗記方法が違っていたそうです。
最後にC君に同じ課題をだしました。
C君には、A君のあみだした暗記方法をA君自身より、C君に教えてからの挑戦でした。
結果C君は、A君、B君を上回るスピードで、ケタ数を覚えていき、
あっという間に20ケタを覚えることができましたが、20ケタ前後で停滞してしまいました。
しかし、ある日を境に一気にケタ数を伸ばし、最後には、100ケタを突破しました。
C君が停滞期を突破した理由は、A君から教えてもらった暗記法に
自分なりのアレンジを加えたからだったそうです。
まずは、自分の練習を振り返ってみましょう。
全く同じ練習をしていませんか?
少しづつ負荷を与えていますか?
ついつい楽にできる事をやって、「今日も自主トレした~!」となってませんか?
(やらないよりは全然良いのですが・・・)
自分ひとりで行う、孤独な練習の時には、特にそうなりがちです。
できることをなぞるだけの練習。
確かに成功体験は大事ですが、チャレンジをしなければ、上へ行けません。
・孤独な練習では、あえて苦手なものの練習をしてみる。
・自分の課題を克服する練習をする
・そしてその効果を振り返る。
監督・コーチから指導を仰ぐのも、ここまでやってからの方が、いただく指導の理解も深くなるはずです。
トレーニング理論における原理・原則でも
日常レベルより負荷を与えないと効果がない
→オーバーロードの原理(過負荷の原理)
毎回同じ負荷では、現状維持はするものの、発展はない
状況を見て、段階的に負荷をかけていくことで効果は増す。
→漸進性(ざんしんせい)の原則
とあります。
上達=背伸び×繰り返し+睡眠です。
もうこれで満足だという時は、すなわち衰える時である。
渋沢栄一
成績は出ているから今の自分でいいんだ、という評価を自分でしてしまっていたら、今の自分はない 。
イチロー
- 関連記事