一流の練習方法 ~プロローグ~

野球が上手くなりたい。
だから練習をする。
当たり前の話だよね。
一生懸命練習はするのだけど、全然成果がない時に
「やっぱ。俺。才能がないんだ~」
思ってしまっていませんか?
一流と一流でない人は一体何が違うのでしょうか?
努力をすれば一流になるのでしょうか?
やはり一流とは才能なのでしょうか?
これを調べた方がいます。
結論から言えば、
適切な訓練をしたのに卓越できないという阻害要因は、見つけることができませんでした。
ある分野で一流になった人には、先天的な才能があったわけではなく、長い時間を費やした努力の結果である
われわれが何かを学習あるいは上達できないのは、生まれ持った才能の上限に達したためではない。何らかの理由で練習をやめてしまう、あるいはそもそも練習しないためだ。
とのことでした。
しかし、一流になった人は、そうでない人とは行った練習方法が違っていたそうです。
今回より、一流になった人の練習方法について紹介いたします。
簡単に記せば・・・
・たくさん練習する(1万時間の法則)
・孤独な練習
・背伸びをする
・未来を読む。
勿論、これに対する反対の事象もあります。つまり生まれ持った才能としか考えられないことです。
こちらも紹介いたします。
しかし、才能があろうがなかろうが、練習(努力)をしない限り、一流になれないことは事実です。
参考文献:
『超一流になるのは才能か努力か?』アンダース・エリクソン、ロバート・プール、土方 奈美(翻訳) 文藝春秋
『勝てる脳、負ける脳 ~一流アスリートの脳内で起きていること~ 』 内田 暁、小林 耕太 集英社
『天才! 成功する人々の法則』マルコム・グラッドウェル 勝間 和代 (翻訳) 講談社
『スポーツ遺伝子は勝者を決めるか? ─アスリートの科学』デイヴィッド エプスタイン、 福 典之 (監修)、川又 政治 (翻訳) 早川書房
『才能の正体』 坪田信貴 幻冬舎

努力した者が全て報われるとは限らん。
しかし! 成功した者は皆すべからく努力しておる!!
鴨川源二 鴨川ボクシングジム会長 『はじめの一歩』森川ジョージ
勘違いしないで欲しい 才能とは結果から逆算される

神奈川県立 湘北高等学校 バスケットボール監督 安西光義 (白髪鬼時代)
非常に勘違いしやすいので、最初に言っておきます。
“才能があるから、結果が良い” のではありません。
結果があって、才能の有り無しが判断されることがほとんどです。
「自分はバッティングの才能がない」
この判断は、バッティングをして上手く打てなかった という結果から “才能がない” と判断して(されて)いるということです。
“才能”というのは、事前に認識されていることがほとんどありません。
結果がでてから、良い結果であれば「才能がある」。悪い結果であれば「才能がない」と判断する(される)のがほとんどです。
つまり、結果論ということです。
しかも追認・否認にはバイアス(かさあげ)がかかりやすく、「才能がない」と思うならまだしも
たった1回の結果が悪かっただけで 「俺はもともと才能がない」 と飛躍して判断しがちです。
このことを心理学的に「後知恵(あとちえ)バイアス」と呼ばれています。
【アガサ・クリスティーの長編小説】
ミルテリー小説界の女王、アガサ・クリスティー。
名探偵ポアロやミス・マープルがと登場するミステリー小説の作者です。
代表作である「オリエント急行殺人事件」は2017年に2回目の映画化となっております。
実験対象者に以下の質問をだしました。
アガサ・クリスティーは生涯で何冊の長編ミステリー小説をだしましたか?
回答は平均51冊でした。
日にちを置き、実験対象者にこんな質問をだしました。
アガサ・クリスティーの長編、正解は66冊でした。
先回の質問の時、あなたは何冊と推定しましたか?
この回答の平均はなんと63冊と正解に近い数字になっていました。
このように結果を知ったことによって、自分が過去に回答した数字という事実に対し、正解に近い数字分バイアスがかかってしまうものです。
人は結果を知ってから、自分の記憶を改ざんする性質があることがわかっています。
やっぱりそうなるんじゃないかと思った
こう思った場合、ほとんどが“後知恵バイアス”がかかっていることを知っておきましょう。
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