成長に必要なホルモン(甲状腺ホルモン、性ホルモン)
さて、先回までに“成長ホルモン”について説明をしました。
成長ホルモンは、寝ている間(特に最初の深い眠り)の時にどばどば出るホルモンです。
今回は、こちらも身長の伸びに必要な2つのホルモンをご紹介します。
【甲状腺ホルモン】
甲状腺ホルモンは、新陳代謝のホルモンです。
細胞分裂を促進させるホルモンです。
背が伸びるということは、細胞分裂を活発にしなければ伸びませんので、必要なホルモンとなります。
低身長症と診断された子どもには、成長ホルモンの分泌の調査と併せて、甲状腺ホルモン分泌の調査も行います。
成長ホルモンが通常通り分泌されている場合は、甲状腺ホルモンの分泌異常(少ない)が原因とされています。
ただし、甲状腺ホルモンはどばどば出ることはよくありません。
全身の新陳代謝が活発になりすぎて、頻脈(脈が速くなる)、手の指が震える、汗をかきやすくなる、たくさん食べるのにやせる、イライラする、疲れやすい、ときどき手足の力が入らなくなる等の症状がでます。
この場合は病気ですので、すぐに病院へいきましょう。
甲状腺の病気は意外に多く、男性では50~100人に1人の割合でいるそうです。
代表的な病気として「バセドウ病」があります。
甲状腺ホルモンはヨウ素を含む食品を食べることで活発に分泌させることができます。
ヨウ素を含む食品は昆布を始めとしたひじき、わかめ、のり、もずくといった海藻類です

【性ホルモン】
性ホルモンは、思春期を代表するホルモンです。
子どもから大人への成長を促します。
思春期成長スパートと呼ばれる急激な身長の伸びを起こします。
しかし、あまりに早く、たくさん出過ぎると、急激な伸びが止まってしまい、
最終的な身長で低身長となってしまします。(思春期早発症)
なので、このホルモンはどばどば出ない方がよいですね。

今回紹介した「甲状腺ホルモン」「性ホルモン」は、
身長を伸ばす為には、必要なホルモンですが、
たくさんですぎると、最終結果として身長が伸びなくなります。
通常の生活をしている限りにおいては、過不足はないかと思われます。
知識として持っておくと良いでしょう。
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