アスリートの為の栄養学④ ~三大栄養素 (たんぱく質)~

三大栄養素 2回目は たんぱく質です。

たんぱく質は、
私たちの筋肉や骨、皮膚、臓器、血液、ホルモンなどをつくる材料となります。
また、非常時のエネルギー源にもなります。
英語では、protein(プロテイン)といいます。
そうです。あのプロテインです。
たんぱく質はアミノ酸によって構成されています。
自然界にたくさんあるアミノ酸のうち、体の材料となりうるアミノ酸は、以下の20種類です。
バリン
ロイシン
イソロイシン
アラニン
アルギニン
グルタミン
リジン
アスパラギン酸
グルタミン酸
プロリン
システイン
スレオニン
メチオニン
ヒスチジン
フェニルアラニン
チロシン
トリプトファン
アスパラギン
グリシン
セリン
人間の体を構成するタンパク質は、約10万種類ものタンパク質で作られているとされており、
それらは大まかに20種類の「アミノ酸」が複雑に組み合ってできています。
たんぱく質は、体内で消化され、アミノ酸に分解されます。
そして、体に必要な形のたんぱく質に再合成され、
筋肉や骨、臓器、血液、ホルモンになります。
体の材料となるアミノ酸20種類のうち、
体内で作り出すことができるものと、できないものがあります。
体内で作り出せないものは、食べ物から摂取しなければなりません。
このようなアミノ酸は「必須アミノ酸」と呼ばれています。
「必須アミノ酸」は上記20種類のうち以下の9種類です。
フェニルアラニン
ロイシン
バリン
イソロイシン
スレオニン
ヒスチジン
トリプトファン
リジン
メチオニン
有名なのはバリン、ロイシン、イソシリンです。
サプリメントでは、BCAAと呼ばれています。
余談ですが、栄養学のテストで、この必須アミノ酸の覚え方は、
頭文字から「風呂場イス、独り占め」だそうです。
体内で作られるアミノ酸のうち、アルギニンは、
成長期の子どもにとっては、体内生産では足りないので、
食事でも摂取が必要であるという資料もあります。
日本人は、たんぱく質が足りないと言われています。
その為、栄養補助としてのプロテインやサプリメントが発売されています。
プロテインやサプリメントに関しては、いずれ取り上げます。
たんぱく質は少なすぎると、体を作る材料がありません。
なので成長期である今は、積極的に摂る必要があります。
但し、摂取が多すぎると、体外へ排出する為に多くのカルシウムを使用します。
その為、カルシウム不足となり、骨が丈夫になりません。
もっと過剰となると、たんぱく質も脂肪としてストックされます
たんぱく質については、もっと知っておいた方が良いことがありますが、
まずはここまでを理解してください。
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